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休職 復職 リワーク

休職とは?メンタル不調で休職したときに知っておきたい復職・リワークまでの流れ

うつ病や適応障害などで休職することになったとき、多くの人が最初に考えるのは「いつ治るのか」「いつ会社に戻れるのか」だと思います。

しかし、本当に重要なのは、できるだけ早く会社へ戻ることではありません。

復職した後、再び休職することなく働き続けられる状態まで戻すことです。

メンタルヘルス不調からの復職では、

休職 → 治療・休養 → 生活の回復 → 心のリハビリ(リワーク) → 復職 → 就業継続

という段階を踏むことが重要です。

症状が改善したからといって、すぐに仕事へ戻れるとは限りません。

ニューロリワークでは、この「生活できる」と「働ける」の間を埋めることが、再休職を防ぐうえで非常に重要だと考えています。

休職とは?

休職とは、雇用関係を維持しながら、病気やケガなどを理由に一定期間仕事を休む制度です。

メンタルヘルス領域では、うつ病や適応障害、不安障害などによって仕事を続けることが難しくなり、主治医の診断などを踏まえて休職するケースがあります。

メンタル不調で休職することは悪いことではない

大前提として、休職そのものが悪いわけではありません。

心身が仕事を続けられない状態なのに無理を続ければ、状態がさらに悪化することがあります。

必要なときには、きちんと休む。

まず治療と休養に専念する。

これは非常に重要です。

問題は、その次です。

休んで症状が改善したら、そのまま会社へ戻ればよいのでしょうか。

私たちは、必ずしもそうではないと考えています。

「症状が良くなった」と「働ける」は同じではない

いろいろな積み重ねが、休職原因を引き起こす

休職中に治療を続け、体調が改善してくると、主治医から「復職可能」という診断が出ることがあります。

これは復職を考えるうえで重要な一歩です。

ただし、

医学的に症状が改善したことと、週5日会社で働き続けられることは同じではありません。

家で普通に生活できても、会社で働けるとは限らない

朝起きられる。

食事ができる。

友人と会える。

買い物へ行ける。

旅行にも行ける。

こうした日常生活ができるようになっても、仕事では別の負荷がかかります。

毎朝決まった時間に起きる。

通勤する。

長時間集中する。

上司や同僚とコミュニケーションを取る。

締切までに成果を出す。

失敗することもある。

注意されることもある。

予定外の仕事が入ることもある。

そして、それを1日だけではなく、週5日継続する。

日常生活と仕事の間には、大きな壁があります。

リワークとは?簡単に言えば「心のリハビリ」

リワークについて考える

この壁を埋めるのが「リワーク」です。

リワークという言葉はまだ一般には分かりにくいかもしれません。

簡単に言えば、

リワークとは、メンタルヘルス不調で休職した人が仕事へ戻るための「心のリハビリ」です。

プロスポーツ選手は、医師が「治った」と言っても翌日から試合には出ない

スポーツで考えると、とても分かりやすくなります。

例えば、プロサッカー選手が膝を怪我したとします。

治療を受け、医師から、

「怪我は治りました。運動して大丈夫です」

と言われた。

だから翌日、いきなり90分間の公式戦へ出場する。

そんなことは普通しません。

まずリハビリをします。

歩く。

走る。

筋力を戻す。

ボールを使う。

チーム練習へ参加する。

徐々に実戦に近い負荷をかける。

そして、試合に耐えられる状態まで戻してから復帰します。

なぜなら、

「怪我が治った」と「試合で戦える」は違うからです。

メンタルにも「心のリハビリ」が必要

メンタルヘルスも同じです。

主治医から、

「症状が改善したので復職可能です」

と言われた。

その翌週から、いきなり週5日フルタイムで仕事へ戻る。

スポーツで言えば、医師から怪我が治ったと言われた選手を、リハビリも練習もさせず公式戦へ出すようなものです。

だから、

治療・休養 → 心のリハビリ → 復職

という段階を作ります。

ニューロリワークでも、生活と職場の間には壁があり、休養だけでは不調につながる思考のクセまでは解決できないため、段階的な準備が必要だと考えています。

リワークでは何をする?

リワークの目的は、単に時間をつぶしながら復職を待つことではありません。

もう一度「働ける状態」を作ることです。

生活リズムを整える

最初に必要なのは、働くための土台です。

決まった時間に起きる。

決まった時間に活動を始める。

日中活動する。

運動する。

食事を整える。

睡眠を整える。

ニューロリワークでは、運動、食事、睡眠、ストレスケアなどから生活習慣を整え、「働くための基礎体力」を作ることを重視しています。

なぜ休職したのかを理解する

体調が戻るだけでは、同じ環境に戻ったときに再び同じことが起こる可能性があります。

重要なのは、

「自分はなぜ休職したのか」

を理解することです。

仕事量だったのか。

人間関係だったのか。

完璧主義だったのか。

失敗を必要以上に恐れる考え方だったのか。

人に頼れず、すべて自分で抱え込む癖だったのか。

休職の原因は一人ひとり違います。

認知行動療法で「考え方のクセ」を修正する

特に重要なのが、認知行動療法の考え方です。

同じ出来事が起きても、それをどう受け取るかによってストレスの感じ方は変わります。

「一度失敗したらすべて終わりだ」

「上司から注意されたということは、自分は評価されていない」

「完璧にできなければ意味がない」

こうした極端な考え方が本人を苦しめていることがあります。

ニューロリワークでは、認知行動療法に基づいたFITプログラムを用意し、思考や行動の柔軟性を高めるトレーニングを行っています。公認心理師・臨床心理士等の専門職が監修し、公認心理師がプログラムを担当しているセンターもあります。

単に「前向きに考えましょう」という話ではありません。

自分の思考パターンを理解し、同じストレスがかかったときに別の対処ができるようにする。

これが再休職を防ぐうえで重要です。

医療リワークと福祉リワークは何が違う?

リワークにはいくつかの種類があります。

特に知っておきたいのが、「医療リワーク」と「福祉リワーク」の違いです。

どちらが優れているという話ではありません。

本人の状態と、今必要な支援によって使い分けます。

医療リワークは「治療」と復職準備をつなぐ

医療リワークは、精神科や心療内科などの医療機関が、精神科デイケア等の枠組みで提供するリワークです。

治療を続けながら、症状の安定、生活リズム、ストレス対処、復職準備などを行えることが特徴です。

まだ医学的な治療や状態評価をしっかり行う必要がある段階では、医療との距離が近いことに意味があります。

福祉リワークは「働ける状態へ戻す」ことに強みがある

一方、自立訓練や就労移行支援などの障害福祉サービスを利用するリワークがあります。

ニューロリワークはこちらに該当します。

私たちが特に重視しているのは、

「症状が良くなった」から、さらに一歩進んで「働ける状態に戻す」ことです。

生活リズム。

体力。

集中力。

コミュニケーション。

ストレス対処。

自己理解。

模擬的な仕事。

そして実際の職場復帰。

こうした段階を踏んでいきます。

医療と競合するものではありません。

主治医が治療を行い、リワークが仕事へ戻るためのリハビリを行う。

役割が違うと考えると分かりやすいでしょう。

ニューロリワークが目指すのは「復職」ではなく「働き続けること」

ニューロリワークでは、復職した日をゴールとは考えていません。

重要なのは、その後です。

ニューロリワークでは、これまでに1,688名の方々が復職・再就職・一般就労に成功し、半年後復職継続率は94.3%となっています。(2026年10月現在)

大企業や官公庁で働く人も利用している

リワークは、「仕事ができない人が行く場所」ではありません。

例えばニューロリワーク赤坂センターでは、

官公庁や上場企業にお勤めの方にも多くご利用いただいています。

責任の大きい仕事をしている人ほど、

「早く戻らなければ」

「自分が休んでいる場合ではない」

と焦ることがあります。

しかし、役職や能力が高いことと、メンタル不調からの復職準備が必要ないことは別問題です。

大企業のマネージャークラスや官公庁・省庁関連で働く方であっても、必要であれば一度立ち止まり、心のリハビリを行ってから職場へ戻る。

その方が結果的に長く働ける可能性があります。

神戸市教育委員会では再休職防止のためオンラインリワークを継続

オンラインでの面接の練習

企業・組織がリワークを活用する事例として、神戸市教育委員会の事例があります。

神戸市教育委員会では、教職員のメンタルヘルス不調による再休職を防ぐことを目的として、オンラインリワークを活用しています。

令和6年度から令和7年度までの2年間で、計12名の教職員にリワーク支援を実施しました。

その取り組みによる再休職防止への成果が評価され、調査研究事業終了後も、令和8年度から独立した委託契約として支援が継続されています。

オンラインでも「心のリハビリ」はできる

神戸市教育委員会では、場所を問わず利用できるオンラインリワークを中心に提供しています。

体調の把握。

休職原因の分析。

再発防止策の立案。

専門スタッフとの面談。

こうした内容を段階的に行っています。

重要なのは、オンラインか通所かという形式そのものではありません。

復職前に、必要な心のリハビリをきちんと行うことです。

通所型リワークにも大きな意味がある

一方で、通所にはオンラインとは異なる利点があります。

決められた時間に起きる。

身支度をする。

電車に乗る。

決められた時間に施設へ着く。

他の利用者と同じ空間で過ごす。

数時間活動する。

そして翌日もまた通う。

これは、それ自体が「通勤して働く」ことに近い訓練になります。

したがって、

オンラインが優れている、通所が優れているという話ではありません。

本人の状態、居住地域、復職期限、勤務形態、必要な訓練によって使い分けることが重要です。

神戸市教育委員会のように広い地域の教職員を対象とする場合にはオンラインの利便性が高く、実際の通勤や集団活動への耐性まで確認したい場合には通所に大きな意味があります。

再休職を防ぐために大切なこと

オンライン

休職した人にとって、一番避けたいのは、

休職 → 回復 → 復職 → 再び不調 → 再休職

を繰り返すことです。

「早く復職する」より「長く働ける状態で復職する」

休職していると焦ります。

本人も焦ります。

家族も心配します。

会社にも迷惑をかけていると感じます。

だから「早く戻らなければ」と考えてしまう。

しかし、復職を急いで数か月後に再休職してしまえば、本人にとっても会社にとっても負担は大きくなります。

重要なのは、

最短で戻ることではなく、働き続けられる状態で戻ることです。

休職の原因を本人の中だけに求めない

また、すべてを本人の問題にしてはいけません。

業務量。

配置。

上司との関係。

職場環境。

勤務時間。

復職後の業務負荷。

会社側に調整が必要なケースもあります。

ニューロリワークでは本人だけでなく、人事・産業保健担当者や主治医と連携し、復職準備性をレポートとして共有する仕組みも提供しています。

本人を変えることと、本人が戻る環境を整えること。

両方が必要です。

休職中にリワークを検討した方がよい人

体調が少しずつ回復してくると、「そろそろ復職について考えなければ」という焦りや不安が生まれてくるものです。しかし、単に体調が良くなったからといって、すぐに休職前と同じように働けるとは限りません。

リワーク(復職支援プログラム)は、再発を防ぎながら無理のないペースで職場復帰を目指すための仕組みです。特に以下のような状況やお悩みに当てはまる方は、リワークの利用を検討してみることをおすすめします。

  • 主治医から復職を考えてよいと言われ始めた人
  • 生活はできるようになったが仕事へ戻る自信がない人
  • 過去に復職と再休職を繰り返している人
  • 休職した原因を自分で整理できていない人
  • 完璧主義や白黒思考など考え方のクセに悩んでいる人
  • 復職期限が近づき焦っている人
  • 会社から復職準備を求められている人

当てはまったからといって、必ずリワークが必要という意味ではありません。

主治医とも相談しながら、自分に必要な復職準備を考えることが重要です。

休職で重要なのは「休むこと」と「戻る準備」を分けて考えること

休職した直後は、まず休む。

治療する。

これは重要です。

しかし、回復してきたら次の段階があります。

スポーツ選手が、

治療 → リハビリ → 練習 → 試合復帰

と進むように、

メンタルヘルスでも、

治療・休養 → 心のリハビリ → 復職 → 就業継続

と段階を踏む。

医師から「復職可能」と言われたことは、ゴールではありません。

そこから「働ける状態」へ戻すことが必要です。

そして、ニューロリワークが目指しているのは、会社へ戻すことだけではありません。

生活習慣を整える。

自分が不調になった原因を理解する。

認知行動療法などを通じて、考え方や行動のクセを理解する。

ストレスへの対処方法を身につける。

働くための体力と生活リズムを取り戻す。

そして、仕事へ戻る。

復職ではなく、その先も働き続けられること。

それが、休職から本当に回復するということだと私たちは考えています。

 

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